身体の強張りを緩めるためにやっている3つのこと

コロナ禍になり、日々の運動がおろそかになると共に、加齢も加わって年々身体の不調を感じるようになってきた。その中で自分なりに思い至った不調の原因、試してみた3つの方法についてまとめてみたい。
※あくまで個人の体験を元にしたまとめになりますので、ご参考程度にお考え下さい※

不調の発生と原因

まず、自分の体にどのような不調が出てきたかというと、極端にいうと『人混みがしんどい』ということである。特に車内や室内などの混雑した状況がとても苦手になってきた。まあこれは前々から多少あった現象ではあるのだが、コロナで人と触れ合う機会が減り、より顕著になってきたように思う。つまり負荷のかかる状況に慣れなくなってしまった。そういう状況になると、体が不必要にすぐ緊張してしまうのである。

さて、原因はまあざっくりストレスということになるのかもしれないが、その原因と密接に関わっている体の状態として、『首肩周りの極度の緊張』が挙げられるのではないかと考えている。

職業柄、基本的にPC作業が1日のメインとなり、かつ趣味もPCやタブレットなど画面を凝視することが多く、まず『目の疲れ』、『姿勢の偏り』がひどい。そのため、首回りの緊張や凝りが常態化しており、さらに負荷のかかる状況に立たされたときにキャパオーバーとなり、不調に陥る。

このような流れではないかと、自分なりに仮定してみた。

試してみたこと[1] 筋弛緩法

これは実際に病院で一度提案されたことのある身体を緩める方法。身体の各部にまず逆に力を入れ、それをゆっくり抜いていく、ということを繰り返しながら身体をほぐしていく。始める順番はどこからでも良いとのことだが、そのあたりは人によって伝え方が若干異なるかもしれない。

漸進的筋弛緩法(英語:Progressive muscle relaxation、略称:PMR)とは、内科・精神科医であり生理学者のエドモンド・ジェイコブソンが1920年代初めに開発した「筋肉の緊張状態を制御し観察して学習する技術」である。
特定の筋肉の緊張と弛緩を意識的に繰り返し行うことにより身体のリラックスを導く方法としても利用される。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

以下の名古屋大学総合保健体育科学センターのサイトもわかりやすい。

筋弛緩法

試してみたこと[2] 呼吸法

昔から体が辛くなってきたら意識するようにしている『呼吸法』。以前少しだけ別記事でも書いたが、始めた当時から比べると、今ではとても大事な時間として捉えている。呼吸について書かれた書籍は世の中に山ほどあるけれど、呼吸家として活動されている加藤俊朗氏の『呼吸の本』がおすすめ。自分が呼吸のことを考え、実践するきっかけになった1冊だ。今では出版社も変わり新版として再販されているようである。

新版 呼吸の本 [ 谷川 俊太郎 ]

価格:1,760円
(2021/11/23 14:52時点)


加藤氏のオフィシャルサイトにある日記もとても良い。読んでいて気持ちがすーっと楽になる文章ばかりなので、こちらもぜひ読んでみて欲しい。

呼吸法の第一人者、呼吸家・加藤俊朗のオフィシャルサイト。「お腹で気持ちよく息を吐く」独自の呼吸法をベースにした加藤メソッド、講座・イベント情報、本の紹介。読めば元気が湧いてくるラッ気ーワード、日記を毎日更新

試してみたこと[3] 野口体操

最後にこちらも書籍から知り、最近になって実践を初めてみている、野口三千三氏が指導を開始した健康法・トレーニング法である『野口体操』。以前に知り合いの整体師から薦められてはいたものの手が出ず、コロナ禍で時間が出来たのを期にまずは書籍から読んでみている。

原初生命体としての人間 野口体操の理論 (岩波現代文庫 社会80) [ 野口 三千三 ]

価格:1,254円
(2021/11/23 14:59時点)


タイトルがすごい、『原初生命体としての人間』。体操の存在を知らなければ手に取ることはなかったかもしれない。正直内容は難解な部分も多く、初見ではハードルが高いかなと思っていたところ、何とYoutubeチャンネルを発見!実際に身体の動かし方を確認出来ることで、かなり書籍の方の理解も深まった。自分で身体を動かしてみることを先にしてみた方が良いと思う。

特に一番最初の体操、『上体のぶら下げ』。これがまさに自分の求めていた首肩周りの緊張をほぐすのにベストな動きだった。動画のように滑らかには動けずにガチガチのスタートだったが、少しづつぶら下がるような、指先までだらんとする感覚が掴めてきた。習慣として行うことで、野口氏の言う『力を抜いて解放された液体的な状態の感覚』を常態化していきたいなと思う。

野口体操については、まだ頭と体共に理解が追いついていないところが多々あるので、さらに理解を深めていき、また別の記事でも取り上げてみたい。