ベアフット(裸足)への道のり
- 2020.05.09
- 更新日:2022.02.21
- 身体
コロナの影響で、私が参加する予定だったマラソン大会も、軒並み中止か延期になっている。
5月17日(日)に開催される予定だった飯能ベアフットマラソンも10月に延期となってしまった。とても残念だけど、それまでには事態が収束していることを願うばかりだ。
そもそもこのベアフットマラソン、裸足で自然遊歩道や山道を走るというかなり特殊なマラソン大会で、気になってはいたもののなかなかエントリーできず。もともと裸足フリークの友人の後押しもあり、勢いのみで今年いよいよ!というタイミングだった。
ベアフットランニングとは、地面の感覚をダイレクトに感じながら走ることで、生物としての人間本来の身体の動きを活かして走る行為を指す。それってつまりどういうことだろう。現代人にとって、普段靴によって守られている足が剥き出しの場合、どう使うのがどう走るのが正解なのか。足をアンテナにしてその感触を確かめながら、自然や周囲の環境を直接身体で感じることで、世界の認識の仕方を変えていく行為、それが私にとってのベアフットランニングだと考えている。
本来、練習のためには文字通り「足(裏)を鍛える」ということが必要なのだろうけど、とりあえずその前段階の準備をしていたところで延期が決まった。裸足で走るということは思っているよりもずっと痛い(物理的に)。臆病な自分は、まず五本指の靴下を買うところから始めた。そしてベアフット用の靴やサンダルを購入した。以下はその流れであるが、10月への備忘録として記録する。
私と五本指靴下
五本指靴下といえば、昔から健康の代名詞のような存在ではあるが、どうにも食指が動かなかった。一言で言えば「ダサい」と感じていたからだ。特に健康にも興味のない20代の時は、一度として履いたことがなかった。初めて履いたのはボルダリング、ランニングにハマり始めた30代前半くらいのころからなので正直まだ日は浅いが、今では一転、普通の靴下よりも好んで履いている。
何故かはよくわからないが、歳を追うごとにそもそも靴下自体が苦手になり家では裸足、履くならば五本指という状態になり、通常の靴下は冠婚葬祭のときくらいしか履かなくなった。
そんなわけで、最初に買ったのはランニング用のこちら
injinji(インジンジ) ラン LW ノーショウ 261110 価格:1,540円 |
インジンジは世界で圧倒的なシェアを誇る5本指ソックス専門メーカーで、品質の高さもさることながら、カラーバリエーションが豊富で色の組み合わせが面白い。とは言ってみたものの、柏にあるデカイアウトドアショップに行った時に、『何も買わないのもナンだから。』という理由のみでお土産的に購入したのが最初だ。まあそんなものだ。
いくつかある厚みの中でも、このLW (ライトウェイト) が最も薄く、最も素足感覚に近い厚さとされている。足裏感覚を求めていた自分にはもってこい、履き心地も滑らかで抜群。
あとは靴下屋が出してるTABIO SPORTSシリーズのこれ。
靴下専業だからこそのこだわりに加えて、トップアスリートとの共同開発によって生まれたプロ仕様の『レーシングラン』シリーズ。その中でも、フラッグシップモデルは市民ランナー支持率No.1!(ランネット調べ)とのことなので、つられて買ってみた。実際に大会などでも履いている人をよく見る。土踏まずへのサポートやシリコンラバーのグリップ力のおかげか、走っていても疲れにくい。
ベアフット用シューズ
さて、いきなり裸足で走ることが怖かった私は、まず五本指の靴下を揃え、次にベアフット用のシューズを探すことになる。仕事などでこれを履いて、あわよくば走って帰ったりなどすれば少しずつ鍛えられるのではないかと考えたからだ。実際に走る段では、普通のスニーカーやランニングシューズとの感覚の違いに戸惑うことになるのだが、この時点ではかなり軽く考えていた。まあ言うても靴だし、と。
んで、買ったのがこちらのMERRELのVAPOR GLOVEというシリーズ。(当時は3)
MERRELL VAPOR GLOVE 5 メレル ベイパー グローブ 5 BLACK j135365 価格:11,000円 |
決め手としては、後述するルナサンダルなどにも使われている、vibram(ヴィブラム)というソールがこの靴にも使われているということ。vibramソールは世界が認める高性能アウトソールで、優れた耐久性とグリップ力を持っている。ゴツいアウトドアシューズのソールなどに使われ、岩場や濡れた路面などの厳しい環境下で真価を発揮するが、こういうミニマルな世界観にもマッチするのだから技術って面白い。頑丈なだけでなく、実にフレキシブルな素材だなあと思う。
とまあ、勇んで買ってはみたものの、こちらの靴、思った以上の薄さと足裏感覚で初めはびっくりした!というより、舗装された道は、とてもじゃないが硬くて痛くて走れない。普段履いている靴が、いかに自分の足裏を守ってくれているかを文字通り痛感。冷静になってみると、普通のランニングシューズとは真逆の発想で作られているものなので、そりゃそうだ。しばらくは走るのを諦め、通勤用のシューズとして日々ウォーキングに使っている。
この時点で、ベアフットランニングやばいな〜、と今更思い始める。
実際に裸足で走る習慣をつけ、それをしばらく続けてようやく足の裏の皮膚が硬く変化していくそうだ。間に合うかな‥!!
ルナサンダル、そして新たなサンダル
ルナサンダルについては、裸足フリークである友人がまず『BORN TO RUN』という書籍にハマり、その登場人物の一人、ベアフット・テッドの生み出したこのルナサンダルを先んじて履きまくっていたことに始まる。冬場でさえルナサン一丁でどこへでも出掛けてしまう彼を見て、その軽快さに強く憧れたものだ。
しかしながらこのルナサンダル、売り始めるとすぐに売り切れてしまう人気商品でもあるため、中々欲しいサイズに出会えず、未だに買えていない有様である。このままベアフット用シューズでの練習から裸足に移行するしかないかなー、と思っていたところ、新たな面白そうなサンダルの情報を耳にする。その名は『マンサンダル』。
ちょっと長い記事になってしまったので、サンダル関連は次回に。