楽しく手紙を書くためのアイテムいろいろ

以前『手紙を書くことについて』という記事を書いたら、そこそこ読みにきてくれた人達をいたのに驚いた。自分と同じように「手紙を書きたいけど書く相手がいない」という人が実は結構いるのかもしれない。


調べてみると、近年もっとも受け取る機会が多い手紙と呼べるものは、メルカリなどのフリマサービスや、個人寄りのECサイトなどからもらう手書きのお礼状のようだ。

確かに、メモくらいのサイズでも手書きのお礼が添えてあると地味に嬉しく、そこでまた買おうかな、という気にさせてくれる。しかしまあこれも結局は、もらうと嬉しいのに実際手紙のやり取りをしている人が少ないからこそのレアリティな気もする。

自分も年賀状以来、結局ぷっつりと人に手紙を書く機会を逸してしまった。これはいかん。

今回は手紙を書く相手がいなくても、持っていれば気分が高揚するような手紙を書くための道具をいくつか紹介したい。また、先に紹介したようなメルカリなどに使うための手書きのお礼状なんかでも、お気に入りの文具を持っていれば捗るのではないだろうか。

手紙を書くのは楽しいものだ。何とか手紙文化の再来を望む。
(あくまで個人的な主観に沿ったものなので、そこらへんはご了承願います。)

まずは紙を選ぼう

自分が一番こだわるのはここである。

絵葉書やポストカード、便箋など、こだわり始めたらキリがない。ここぞとばかりに美術館で買っておいた仏像の絵葉書や、インドの手漉き紙など、引き出しから引っ張り出してみたりする。もちろん色のついた紙や外国のノートの切れ端など、手紙用でないものを使ってもこれまた面白い味が出る。

どんなサイズの紙でも切手さえ貼れば送れるとは思うが、定形外郵便で切手代が足りなくなることだけは注意しよう。(相手にお金を払わせてしまった経験アリ)

手元にあるものがイマイチしっくりこなかったら、 紙の専門店でイメージを膨らませるのも良いかも。

株式会社竹尾は、紙の専門商社として1899年の創業以来、ファインペーパーをはじめとする多種多様な紙を取り扱っています。このコーポレートサイトでは会社情報のほか、紙の詳細情報やイベント情報など、紙をめぐるさまざまなコンテンツをご覧いただけます。

ペンでも鉛筆でもいいけれど、相手が読みやすいように

何で書くかには正直あまりこだわらないが、自分は字が下手なのでなるべく細いペンを使うようにはしている。細いペンでゆっくり書くと、不思議とそんなに下手に見えない気がする。

気に入っているのはsakuraのpigma micronというシリーズ。なぜか並行輸入品しかないので多少買う手間がかかるし、国内でも売っているpigmaの普通のシリーズもあるのだけれど、見た目もカッコイイのでこちらを選んでしまう。油性なので着彩する場合も相性良し。

SAKURA PIGMA MICRON サクラ ピグマ ミクロン ブラック 黒 6本セット [並行輸入品]

価格:3,632円
(2022/2/11 12:54時点)
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あとは筆ペンで有名な呉竹というメーカーが出しているZIGというシリーズ。こちらも漫画描いたりイラスト描く人用ではあるのだが、やはり細めで良い。こちらは水性。

呉竹 Kuretake ZIG CARTOONIST MANGAKA 0.1mm 5本セット CNM-01/5V

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感想(1件)

ゆっくりだが軽く、あまり滲まないようにサラサラと書く。相手にとっての読みやすさが何より大事。

鉛筆で書く場合は、むしろ紙の方に気を遣ったり、フキサチーフなどの定着スプレーを吹きかけて、触っても消えたり滲まないようにしておく。まあ、こすって消えちゃうのも味ではあるけど。

あとはボールペンなんかも意外と面白い。旅行先でホテルなんかに泊まると、よく暇つぶしに備え付けのボールペンとメモ用紙で絵を描いた。それをそのまま封筒に入れて送ったっていいのだ。

切手

次にこだわるのはやはり切手だろうか。

こちらもこういう時のために買っておいたくだらないものや、出す相手が選ばれるようなダサいものを、あえて好んで使う事が多い。

よくわからない記念切手や、別に好きでもないスターウォーズの切手なんかも、却って手紙の高揚感を伝えるのに一役買ったりなんかして。

専門店で楽しく探す/カキモリ@蔵前

東京・蔵前にある「たのしく、書く人。」のための文具店。お好みで作るオーダーノートやオーダーインク。愛着の湧く、古びない文具セレクション。自分のために、大切な誰かのために「書く」楽しみをご提供します。海外発送可。

気づけば手紙どころか文房具全般無かったわって人は、いっそ専門店で一揃い探すのもアリ。
こちらは蔵前にあるカキモリさんという素敵なお店。

「書くこと」をコンセプトにした、個人的にツボ過ぎるお店で、行くと必要ないものまで買ってしまう。色ボールペンやら外国の鉛筆やら。2017年11月にリニューアルしてお店が広くなっていました。文鎮とかも欲しい。

ワクワクしながら投函

手紙を出すときはいつもワクワクドキドキするものだ。
どんな内容であっても、少し怖い気持ちさえある。

ストン、とあっけなくポストに落ちるとホッとして謎の諦めがつく。

夜中に書いた手紙だけは厳重な注意が必要で、次の日に必ず読み返すことをおすすめする。
次の日でさえ恥ずかしくなるような、とんでもない内容が書かれている場合が珍しくない。
自分は何度か出さずに捨てた。

そういう時は日を改めよう。1年後とかでもいい。


ああ、やっぱり手紙良いなあ。

この記事を書いたのは2018年ですが、コロナも相まって、
久しぶりの人たちや会えない人たちに思い切って3年ぶりに年賀状を書いた2021年末でした。
これだけ人と会えない毎日が続くと、むしろ全然手紙ありですね。

ぜひぜひ身近な知り合い、遠い知り合い、家族、ジャンル問わず、
今こそ手紙ライフを再開いたしましょう!(2022/02/11)