「図書館」という最高の施設について
図書館が好きだ。
本を借りたり読むことを目的とした施設なので、みんな静かにしている。人は沢山いるのに、誰も喋らないというところが良い。学生の頃から、やることが無くなるとすぐ図書館に行って時間を潰していた。
心の拠り所
特に何もしたくないけど、出かけたい日というものがたまにはある。街を歩くのは少々しんどい、かと言って良い喫茶店なども無さそう。そんな時はすぐ図書館を探す。区民でなくても貸し出しカードを持っていなくても全く問題はない。
特別に広い空間でなくてもいい、隣や前の人と多少の距離があれば。出来れば、前には人がいて欲しくはないけれど。好きな本を持ってきて読みながら、考えたことをノートにメモする。それだけで1日が割と充足したものになる。
規模が大きな図書館の近くに住むことができると、かなりワクワクする。初めて訪れる際は、多少気合を入れて行くことだろう。規模が小さくても特別ガッカリはしない、近所にあってくれてありがとうと思う。
何故好きか
何故こんなに図書館が好きなのだろう?
古い本の匂いが好きなわけでもないし、お気に入りの図書館があるわけでもない。ホームレスが居てもまあ仕方ないと思って離れるし、知識欲は満たされるがとりわけインテリジェンスな空間というわけでもない。
うーん。色々考えてみたけれど、やはり「静か」ということに尽きるのかもしれない。街の中に特に居場所が無い時、居ても特に気にされない場所、図書館。個人的にはダントツで居心地のYOSAナンバーワンだ (外出時の)。まあ本来、街のどこに居ても同じくらいリラックス出来るのが普通なのかもしれないが、東京は人が多すぎて最早それどころではない。
黙って長居していても何も言われないって場所がどんどん減ってきている。公園ですらボンヤリしていることが憚られる。社会に属してる感がそんなに無い身の上としては、監視社会もほどほどにして欲しい。
人はいるけどほっといてくれる、というところもポイントなのかもしれない。考えてみれば、自分の好む場所はそんなところばかりだ。中華料理屋、インド料理屋、タイ料理屋・・。
あとは大前提として、本が好きってところかな。
経年変化
人が居るけど気にならないところ。目的なくふらっと寄れるところ。
旅行で知らない街に行くと、大抵はそんな気持ちで過ごせるような。ということは自分側の感覚の問題でもあるのだろう。
一昔前はわざわざ意識して探さなくても、街中そんな場所だらけだった気もするのだが。これは自分が変わってきているのか、街が変わってきているのか、もしくはその両方なんだろうと思う。
街をフラフラすることがポジティブに捉えられなくなってくると、逆にこれから先はもう、一つの土地に根付くしかない気もしてきた。
それはいやだなあ。