英語学習アプリ「LINGVIST」の良さ

TOEICの勉強を始めた頃、そんなに良い英語学習アプリも見つけられず、会社に残って勉強するか、逆に早く来て勉強するか、要は参考書を使った座学が主だった。

行き帰りの電車の中が一番暇なのだが、混んでいる中で単語帳を開くのも億劫だし、そのうち寝るための時間として充てるようになる。まあそれでも特に不便なくやっていた。

最近楽天が始めたサービスでRakuten Super Englishなるものをボンヤリ見ていると、そこで紹介している「LINGVIST」というアプリが少し気になったので、何となく落としてみた。落としたのは当然無料の基本コースというやつだ。
(※現在[2020/3月時点]は無料期間が14日間と短くなってしまったようだ。良いアプリだっただけに残念。)

UIがシンプルで使いやすい

製品ページを見ていても感じたのが、UIやアイコンのデザインがシンプルでかわいいということ。こういった学習アプリは、個人的には毎日使うつもりで落とすので、画面が見やすいことはかなりプラスのポイントだった。

これまでも英単語学習のアプリなどはいくつか落としたけれど、無料のものは画面の作りや色味などが雑なものも多く、使いづらくてそのうち止めてしまっていた。当然それらを使っている間も学習というよりただの時間つぶしみたいになってしまうので、あまり効果は望めない。

このLINGVISTに関しては、その点でブレーキになることは全くなかった。とても使いやすい。

間違えた問題を最適なタイミングで復習させてくれるAI

LINGVISTでは、一つの単語に対して一つの文章で問題が出される。英単語教材のDUOなどに親しんでいれば学習しやすいかと思う。

そして、驚くべきなのは間違えた問題に対しての「復習するタイミング」の正確さだ。これは既存ユーザの学習データから、語彙に対する知識量や間違え方のパターンを予測して、AIによって行われているという。個人によって単語の間違え方や忘れ方などはもちろん違うが、膨大な学習データによって類似したユーザを見つけ、問題パターンを合わせていくわけだ。

確かに自分の中でよく忘れる問題というものがあり、それらを非常に嫌なタイミングで出してくる。そしてその都度、「ああ、またこれかよ・・。」と感じていた。このように、間違いやすい問題の復習は必然的に何度もすることになるので、自身の習熟度を感じやすい。

繰り返し間違えていた問題を覚えていると実感するのは素直に嬉しいものだ。スマホアプリでここまで学習する実感を伴っているものは正直初めてで、ちょっと感動すらした。

2000語という一つの目標までにかかる時間

2000語という単語数は、主な言語の80%の語彙を理解することが出来る数だという。そこに到達するまでにかかる時間は、学習パターンに関わらず17時間という分析結果が出たそうだ。

学習パターンが違っても、というところがミソで、毎日やっていても週一でやっていても、習熟度に差が出ないということになる。これは学習を続ける上では非常にホッとする情報だ。毎日やるつもりでダウンロードしたとはいえ、実際に毎日続けられるかどうかは日々の暮らしの変化によるところが大きいからだ。
(※繰り返しになるが、現在[2020/3月時点]は無料期間が14日間と短くなってしまったので、このあたりの感覚も長期的に取り組んでみないと実感し辛いと思う。)

自分の学習状況を試しに確認してみたら、2300語で20時間ほどだった。(最近やってないのがモロバレだが・・)

実際行き帰りの電車の中で15分ずつやる、といった使い方をしていても1ヶ月強で2000語習得出来るのだから、かなり効率は良いのでは?

ちなみに答えも問題も英語音声で読み上げてくれるのでイヤホンは必須である。bluetoothのイヤホンだとたまに繋がってない時があり、完全に自分のミスだが何度か恥ずかしいことになった。

個人的には無料のコースだけでもTOEIC対策として十分に役に立ったが、きちんとしたTOEIC用のコースもある。こちらもデータに基づくアルゴリズムによって学習出来るのだろうから、スコアアップを目標とするのならさらに効率は上がるのかもしれない。

現在は残念ながら、コース別に有料化するのではなく、使用期間によってサービス利用料金が発生する仕様に変更してしまったようだ。その分コースの種類などは資格取得からビジネスや趣味まで、幅広く取り扱われている。資格取得が目的なら、自分で使用期限を設けて「ここまでに目標スコアを取る!」など、それに合わせてプランを選択した方が、モチベーションが上がるだろう。